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セミナー報告

【新入社員対象 社会人スタートアップセミナー 第1回】‟自ら動く”主体性の種を植える

2026.04.14

今年も「新入社員対象 社会人スタートアップセミナー」がスタートしました。2025年度に引き続き、2度目の開催です。2026年4月2日・3日の2日間にわたって開催された第1回には、異業種9社から35名の新入社員が集まり、全3回の継続型研修を通じて、1年をかけた着実な成長を支援するプログラムです。

本セミナーでは、新入社員が直面しやすい「リアリティ・ショック」を最小限に抑え、現場へのスムーズな適応と定着を促すために以下の3点を軸に設計しました。

  • 円滑なマインドチェンジ: 学生と社会人の違いを明確に理解し、「周囲から信頼される社会人」としての自覚と心構えを醸成。
  • 心理的安全性による不安解消と定着支援: 厳しい指導ではなく、安心・安全な学びの場を提供することで、新入社員特有のプレッシャーを和らげ、前向きなスタートを後押しします。
  • 企業の垣根を越えた「同期ネットワーク」の構築: 複数企業合同で実施することで、悩みや志を共有し合える「社外の同期仲間」を生み出し、長期的かつ精神的な支えを作ります。

第1回目である今回は、「明るく楽しく、主体性を引き出す」をコンセプトに、座学を交えつつ、受講生が自ら考え、動くワークショップ中心のプログラムを取り入れた研修を2日間実施しました。

【1日目】 社会人としての基盤構築と「型」の体得

1日目は、学生から社会人へのマインドチェンジと、信頼を築くための基礎スキルに重点を置きました。

  • 社会人とは: まずはグループごとに「2日間の研修の目標」を話し合うことからスタート。自ら目標を立てることで、受講生の主体性を引き出しました。
  • ビジネスマナーの基本(身だしなみ・電話応対・言葉遣い・名刺交換): 知識として学ぶだけでなく、実践を想定した電話応対ワークや名刺交換ワークにじっくりと取り組みました。最初はぎこちなかった動きも、「現場で意識すべきポイント」を体得する機会となりました。受講生からは電話応対への反響が特に多く、「実際にするとなるとまだ不安はあるが、現場で経験を積んでいきたい」「テキストを見ずにスムーズに言葉が出るようになりたい」といった、前向きな意欲が数多く聞かれました。
  • コミュニケーションの基本①(表情・挨拶・声のトーン・傾聴): 表情、声のトーン、姿勢一つで、相手への伝わり方が大きく変わることをワークを通して体験。自分本位ではなく「周囲からどう見えているか」という、客観的な視点を意識するきっかけとなりました。受講者からは、「表情や声のトーンなどで相手への伝わり方が大きく変わることを学べたので、明日から意識したい」「私は声が低く暗い印象を持たれやすいので、意識して明るく振る舞えるようになりたい」といった具体的な改善への声が聞かれました。

【2日目】 実践的な仕事の進め方とチームワークの体感

2日目は、前日の気づきを共有することから開始。より高度なコミュニケーションと「主体性・協調性」の本質に迫りました。

  • 仕事の基本(メモの取り方・報連相の基本): メモ取りワークを実施。情報を正確に捉え、伝えることの難しさと重要性を再認識しました。
  • コミュニケーションの基本②(非言語・言語コミュニケーション): 表情チェックワークでは、自身の表情の「クセ」を客観視しました。また、地図伝達ゲームを通じ、言葉だけで情報を伝える難しさと、双方向のコミュニケーションの大切さを体験しました。
  • 主体性と協調性: コンセンサス(合意形成)を得るためのNASAゲームを実施。自ら意見を出す「主体性」と、他者の意見を尊重し着地点を見出す「協調性」の両立を、白熱した議論の中で体感しました。このワークを通じ、「1日目では想像できなかったくらい意見が飛び交い、上手く話し合いを進めることができた」「グループワークを通じて、相手の話を聴く『傾聴』の大切さを学ぶことができた」といった、チームでの手応えを実感する声が多く上がりました。
  • 最後のまとめ・振り返り: 研修の締めくくりとして、「半年後の自分へのメッセージ」を綴りました。半年後の目標や今の率直な気持ちを便箋に記し、次回の再会に向けた心の準備を整えました。 最後にはグループで「ありがとうのバトン」を実施。2日間共に学んだメンバーへ感謝を伝え、温かな雰囲気の中で全プログラムを終了しました。

受講者の声:社会人としての第一歩と、未来への意欲

アンケートには、実践的な学びを通じて不安を自信に変え、自ら動こうとする前向きな言葉が溢れていました。

  • 「当初は不安いっぱいでスタートしたが、終わる頃にはとても楽しく、充実した時間だと感じることができた」
  • 「基本的なマナーをゲームやワークで体験できたのは楽しく、知識だけでなく大きな自信に繋がった」
  • 「名刺交換や電話応対など、自分の苦手な部分をセミナーで実践できたことが何よりの学びになった」
  • 「『自分から』声をかけ、質問をすることで、仕事も人間関係もスムーズになると気づけたことが印象的だった」
  • 「姿勢が整うと声のトーンも明るくなる。無意識だった行動を意識化して、様々な場面で活用していきたい」
  • 「他社の同期と交流できたことは貴重な経験。自社の中だけでは得られない広い視野を持つことができた」

講師・コンサルタントの視点:主体性の芽生えと、未来への期待

●担当講師より

当初は緊張も見られましたが、ワークを重ねる中で高卒・大卒の年齢差を感じさせないほど打ち解け、明るく前向きな雰囲気に変わっていきました。特に、アドバイスを素直に受け入れ、即座に行動へ反映させる姿勢が印象的でした。控えめだった受講生が主体的に発表役を担うなど、役割への挑戦を通じて社会人としての自覚が高まる様子も見られました。

今後は研修の学びを業務に結びつけ「自分事」として捉えることが鍵となります。主体的に考え、かつ周囲の意見を尊重し合うことで、チームの成果に貢献できる存在へと成長されることを期待しています。

●担当コンサルタントより

研修中は、グループワークを中心に時折笑い声が上がり、非常にリラックスした雰囲気で進行しました。 しかし、いざワークが始まると一変し、周囲と意見を交わしながら真剣に課題に取り組む姿勢が随所に見られたのが印象的です。「明るく楽しく」というコンセプトが、彼らの緊張を解き、本来持っている意欲や主体性を引き出す土壌となったと感じています。

この2日間で得た「自ら考え、動く」楽しさを、ぜひ配属先での挑戦の原動力にしてほしいと願っています。

結びに代えて

今回の2日間を通じて、35名の新入社員の皆様が社会人としての第一歩を力強く踏み出す姿を間近で見ることができました。

最後になりますが、新入社員という企業の未来を担う大切な人材の育成を、昨年度に引き続き弊社にお任せいただいた各企業の皆様に、心より厚く御礼申し上げます。皆様の温かいご期待と教育への情熱があったからこそ、会社を超えた豊かな学びの場を実現することができました。

本研修はまだ始まったばかりです。4月に植えた「主体性」の種を、9月のフォローアップ、そして来年3月の総括へと繋げ、彼らが現場で自走し、価値を生み出す存在へと成長できるよう、今後も全力で伴走してまいります。次回9月、現場での経験を経て一回り逞しくなった皆様と、再び笑顔でお会いできることをスタッフ一同楽しみにしております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

担当コンサルタント紹介

株式会社レイヤー・ミックス代表/キャリアコンサルタント

人材育成コンサルタント。採⽤⽀援会社にて新潟県内企業を中⼼に採⽤⽀援や社員育成⽀援を行う。⽀援企業数は延べ200社を超える。2023年より株式会社レイヤー・ミックスの代表取締役として、社内研修や⾵⼟改善提案まで幅広く対応。年間150件以上の企業内研修を企画・運営している。

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